京都クリエイティブ・アッサンブラージュは新しい世界観を提示することで時代を切り開く人材を育成します。現在、成熟した資本主義をはじめ社会の基礎となる枠組みや価値観そのものが揺らぎ始めています。

その結果、旧来的な枠組みによる問題解決やニーズの充足を目指しているだけでは、価値を創造することができなくなってきています。それらの価値創造は、人々を一時的に満足させることはできても、揺さぶり突き動かすことはできません。

時代を先導し、大きな価値を産み出すためには、緊張感や違和感を伴いながらも、新しい社会へ人々が一歩足を踏み出せるような「世界観」をつくり上げねばなりません。

新しい世界観を生み出す創造性は、決して限られた人が持つ特別な力ではありません。社会の微妙な変化を感じ取り、小さな読み替えをしていくことから始まります。

京都クリエイティブ・アッサンブラージュは、社会をよく見て表現する人文社会学的視点、別の現実を作って体験することで日常を捉え直すスペキュラティブなデザイン、そして既存の枠組みを宙吊りにし安易な結論づけを妨げるようなアートの実践にそれぞれ触れることで、新しい世界観をつくる力を導きます。

ダイアログ:クィアでないクィア生活 –新しい世界観をつくる方法–

LGBTQの人々が社会において自らの居場所を作り出すために、どのような表現が可能だろうか。レズビアンやゲイなど自らのカテゴリーをもとに対等な関係を求めるアイデンティティに関する政治は、分断がさらに強固になる社会において行き詰まりを見せているので はないか。「フツー」の生活プロジェクトは、レズビアンやゲイの生活を、素人である「フツー」の人々が、マンガという「フツー」の媒体で、奇妙なもの (クィア) ではない「フツー」なものとして表現していく。それは、社会から...

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ダイアログ:描くことと創ること –ことばからの広告史–

「広告をつくる」という言葉の多くは、モチーフとなる商品をメディアというカンヴァスに上手に描くことを意味している。一方で広告は描写を装った創造であることも多い。男性用便器をひっくり返して「Fontaine」と名付けるとアートになったように、美しいフォルクスワーゲンビートルの写真に「Lemon.」と言葉を添えると不良品になる。ファベーラの街の壁をペインティングすることでスラムの街が再生 されたように、制汗剤のシーブリーズのキャップを交換して使い切ると二人の願い が叶う。世界最初の広告は...

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ダイアログ:アート誕生以前のアート -前近代のアートの現場-

アートがビジネスの場でも注目を集めている。アートというと、 私たちは天才が社会から離れて思索して制作している近代のイメー ジに囚われている。15- 17世紀の前近代のアートに立ち戻ることで、 アートをより広い視野から議論していきたい。そもそも「芸術」 は存在しなかった。 絵師がどのようにアーティストになっていったのか。 私たちの知る巨匠たちはクライアントからの注文で仕事をしていた が、クライアントとアーティストの関係はどのようだったのか。 そしてイノベーションはどのように生まれたのか。 今こそ考えなければならないアートの意味を解き明かす。

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