私たちは日常、「書体」を強く意識することなく生活しています。しかし、当たり前で透明なもののように思えるこの書体は、私たちの自己表現と密接に関係し、社会の変化とともにその形を変えます。今回は、ビジュアルデザインの専門家である京都市立芸術大学舟越教授から書体の基本について学び、理解を深めます。その上で、書体の変化を通した時代の読み解きを議論したいと思います。
ゲストスピーカー
舟越一郎(ふなこし・いちろう)
京都市立芸術大学 教授
1994年京都市立芸術大学デザイン科卒業後、(株)ATAにて、アートディレクターとして百貨店の宣伝広告の制作からオリジナルブランドのVIを担当。2003年より、ソニークリエイティブワークス(株)(ソニーグループ(株)クリエイティブセンターに統合)にて、ソニー製品のブランディングデザインなどに携わる。2008年京都市立芸術大学に着任、2020年より現職。読売広告メルク賞(2000年)、Japan Packaging Conpetetition 入賞(2003年「WEGA」・2005年「VAIO」)、日本パッケージデザイン大賞 入賞「VAIO」(2005年)、グッドデザイン賞 コミュニケーションデザイン部門「BRAVIA」(2006年)、京都市市章に関わるロゴタイプデザイン(2014年)、京都市芸術文化協会ロゴデザイン(2020年)等。