文化をつくり価値を生み出してきたラグジュアリーの意味を考えます。
議論のポイント:
- ラグジュアリーはハイブランドのことではない。
- 2015年からコンシャスラグジュアリーが注目を集めている。
- そもそもハイブランドも元々は反抗的であった。
- ラグジュアリーの反対語は、「貧しいこと(poor)」ではなく「下品(vulgar)」。
- 下品とは自分がそうではないものになろうとすること。
- ラグジュアリーは「本物」とは相性の悪いもの。
- シャネルは偽物の宝石を使ったコスチュームジュエリーがラグジュアリーだと言った。
- ラグジュアリーには関係のない事業をしている企業も考えなければならない。
第二回は10月20日18:30からオンライン・リアルタイムで実施します。前澤知美さん、安西洋之さんと一緒に、ラグジュアリーの「デザイン」について議論します。
https://assemblage.kyoto/topics/post/?permalink=dialogue2022-luxury02
ダイアログとは、カリキュラムとは別に様々な関連するトピックスをディスカッションするオープンなセッションです。今後様々なセッションを企画していきます。
中野香織(なかの・かおり)
服飾史家 / 昭和女子大学客員教授 / 総合研究所 株式会社Kaori Nakano 代表。ファッション史から最新モード事情まで著述・講演をおこなうほか、企業のアドバイザーを務める。連載中:日本経済新聞 / 読売新聞 / 北日本新聞 / 婦人画報 / LEON / FRaU / kotoba / JBpress autograph / Forbes Japan 不定期寄稿媒体:25ans / GQ Japan / Precious / Men’s Club / Richesse / Men’s EX 他 著書 : 『「イノベーター」で読むアパレル全史』、『ロイヤルスタイル 英国王室ファッション史』、『モードとエロスと資本』、『ダンディズムの系譜 男が憧れた男たち』他多数。東京大学大学院修了、英国ケンブリッジ大学客員研究員、明治大学特任教授を務めた。
安西洋之(あんざい・ひろゆき)
モバイルクルーズ株式会社代表取締役。De-Tales Ltd.ディレクター。東京とミラノを拠点としたビジネス+文化のデザイナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。2000年代からデザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。著書に『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』、『ヨーロッパの目、日本の目』。共著に『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』『デザインの次に来るもの』、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』。訳書に、マンズィーニ『日々の政治』。監修にベルガンティ『突破するデザイン』。